文献詳細
特集 臨床医からみたPOCT
総論
文献概要
Point
◎感染症診療におけるPOCTはイムノクロマト法を用いた迅速診断キットが多用されている.さらに近年は工程が簡便で,短時間で結果が判明する遺伝子検査もPOCTとして利用されている.
◎感染症診療においてPOCTを行う目的は,微生物学的診断により診断の精度を上げて,迅速に治療介入すること,臨床経過を予想すること,さらに適切な感染対策を行い感染の蔓延を防ぐことにある.
◎検査を正しく行うためには,正しい操作方法や検体採取法を理解する必要がある.
◎感度・特異度など検査の限界を理解したうえで,臨床経過と合わせて総合的に判断する必要がある.
◎感染症診療におけるPOCTはイムノクロマト法を用いた迅速診断キットが多用されている.さらに近年は工程が簡便で,短時間で結果が判明する遺伝子検査もPOCTとして利用されている.
◎感染症診療においてPOCTを行う目的は,微生物学的診断により診断の精度を上げて,迅速に治療介入すること,臨床経過を予想すること,さらに適切な感染対策を行い感染の蔓延を防ぐことにある.
◎検査を正しく行うためには,正しい操作方法や検体採取法を理解する必要がある.
◎感度・特異度など検査の限界を理解したうえで,臨床経過と合わせて総合的に判断する必要がある.
参考文献
1)POCTガイドライン第4版.日臨検自動会誌43:92-111, 2018
2)Huang X, et al:Membrane-based lateral flow immunochromatographic strip with nanoparticles as reporters for detection;A review. Biosens Bioelectron 75:166, 2016
3)Hanson KE, et al:Infectious Diseases Society of America guidelines on the diagnosis of COVID-19;Serologic testing. Clin Infect Dis ciaa 1343, 2020(online ahead of print)
4)小野靖彦:インフルエンザウイルス.小児内科47:1402-1404, 2015
5)Dinnes J, et al:Rapid, point-of-care antigen tests for diagnosis of SARS-CoV-2 infection. Cochrane Database Syst Rev 7:CD01370, 2022
6)厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第5.1版) https://www.mhlw.go.jp/content/000914399.pdf(2022年12月閲覧)
7)古賀 稔:感染症領域のPOCT機器・試薬の変遷.生物試料分析42:187-193, 2019
8)Lidvine Godaert, et al:COVID-19 versus Seasonal Influenza;Comparison of profiles of older adults hospitalized in a short-term geriatric ward in France. Am J Trop Med Hyg 106:108, 2021
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