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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻5号

2023年04月発行

文献概要

特集 臨床医からみたPOCT 日常診療とPOCT 〈外来診療〉

性感染症(STD)疑いの男性患者—淋菌のグラム染色,尿中クラミジア抗原

著者: 山田智也1 安藤諭2

所属機関: 1藤田医科大学総合診療科 2藤田医科大学岡崎医療センター総合診療科

ページ範囲:P.712 - P.715

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Point
◎尿道炎は男性の性感染症(STD)のなかで最多である.
◎尿道炎は原因微生物により,淋菌性・クラミジアを代表とする非淋菌性に分類される.
◎男性の尿道炎患者に対して淋菌のグラム染色,クラミジア抗原検査を行うとクリニックでも迅速に診断・治療の実施ができる.
◎女性のパートナーの治療につなげることで,不妊症などの合併症を避けられる可能性がある.

参考文献

1)国立感染症研究所:感染症サーベイランス情報のまとめ・評価. https://www.niid.go.jp/niid/ja/idss.html(2022年12月閲覧)
2)Holmes KK, et al:Chlamydia trachomatis infections of the adult. In:Holmes KK, et al:Sexually Transmitted Diseases, 4th ed, p 57, McGraw-Hill, New York, 2008
3)Ying Zhou Y, et al:Performance of point-of-care tests for the detection of chlamydia trachomatis infections;A systematic review and meta-analysis. EClinicalMedicine 37:100961, 2021
4)Workowski KA, et al:Sexually transmitted infections treatment guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep 70:1-187, 2021
5)濵砂良一,他;日本感染症学会・公益社団法人日本化学療法学会JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会性感染症ワーキンググループ:JAID/JSC感染症治療ガイドライン2018—男性尿道炎とその関連疾患.日化療会誌66:323-340, 2018
in sexually transmitted disease clinics in the United States. Ann Intern Med 139:178-185, 2003
7)日本性感染症学会(編):性器クラミジア感染症,性感染症 診断・治療ガイドライン2020,pp 53-66,医学書出版,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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