medicina60巻5号

2023年04月発行

特集 臨床医からみたPOCT 日常診療とPOCT 〈実践〉

在宅患者におけるCOVID-19

著者： 小笠原雅彦¹

所属機関： ¹同善病院

ページ範囲：P.734 - P.736

Point
◎SARS-CoV-2抗原定性検査は現場で検査結果が出るため，在宅医療においては投薬フローや多職種への指示がスムーズになる．
◎COVID-19の在宅経過観察では，SpO₂モニターで安静時のみならず労作時の低酸素血症を見つけることが重要である．
◎医療者の感染リスク低減のため，抗原検査キットはより短時間で結果が出るものを選ぶとよい．

参考文献

1）Zhu N, et al：A novel coronavirus from patients with pneumonia in China, 2019. N Engl J Med 382：727-733, 2020

2）黒瀬　巌：後向き調査によるCOVID-19抗原定性検査（RAT）とPCR検査の一致率に関する検討結果．東京都医師会，2022　https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/press_conference/application/pdf/20220510-6.pdf（2022年12月閲覧）

3）Clarke J, et al：Assessing the safety of home oximetry for COVID-19；A multisite retrospective observational study. BMJ Open 11：e049235, 2021

4）厚生労働省　第90回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード：新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの重症化率と致死率の比較．　https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000964409.pdf（2022年12月閲覧）

5）神奈川県健康医療局 医療機器対策本部室：データで見る新型コロナウイルスの特性の変化．　https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/comparison.html（2022年12月閲覧）