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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻6号

2023年05月発行

文献概要

連載 ローテクでもここまでできる! おなかのフィジカル診断塾・14

—お腹が膨満している その7—肝硬変のフィジカル—各論2 多彩なフィジカルを押さえよう!

著者: 中野弘康1

所属機関: 1大船中央病院内科

ページ範囲:P.793 - P.796

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 前回は,Cruveilhier-Baumgarten murmurs(C-B murmurs)をご紹介しました.背景肝の線維化が強く,門脈圧が亢進している患者さんでみられ,聴診器で連続性雑音が聴取できるのがポイントでした.今回は,胸壁(前胸部),爪,手,下肢に注目して,肝硬変のフィジカルを紹介していきます.
 前回も述べた通り,肝硬変は内科医が診る疾患です.したがって,「フィジカルが潤沢!」なのです.患者さんが自分から病歴を語らずとも,パッと視てわかるフィジカルから肝硬変の存在を疑うことができるのも,肝硬変診療の醍醐味であると感じています.

参考文献

1)Terry R:White nails in hepatic cirrhosis. Lancet 263:757-759, 1954
2)Nia AM, et al:Terry's nails;A window to systemic diseases. Am J Med 124:602-604, 2011
3)Henry JA, Altmann P:Assessment of hypoproteinaemic oedema;A simple physical sign. Br Med J 6117:890-891, 1978
4)中野弘康:肝硬変.中野弘康(編):消化器疾患のゲシュタルト.金芳堂,2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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