文献詳細
特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて
主訴別編
文献概要
「腰が痛い」という患者の訴えを聞いたときに見逃すと危険な徴候(危険信号:red flags)は以下の通りである1).
●時間や活動性に関係のない腰痛→悪性腫瘍や感染,解離性大動脈瘤や内臓疾患を疑う.
●発熱を伴う腰痛→化膿性脊椎炎,腸腰筋膿瘍(p.1136「化膿性脊椎炎・腸腰筋膿瘍」を参照),腎盂腎炎などを疑う.
●がん,ステロイド治療などの既往→転移性脊椎腫瘍や骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折(p.1124「脊椎の骨折」を参照)を疑う.
●重篤な神経症状を伴う腰痛→重症の馬尾神経障害を疑う.
上記徴候がある場合は,画像検査や血液検査を実施し,必要に応じて整形外科など専門の医療機関を紹介することを心がける.
●時間や活動性に関係のない腰痛→悪性腫瘍や感染,解離性大動脈瘤や内臓疾患を疑う.
●発熱を伴う腰痛→化膿性脊椎炎,腸腰筋膿瘍(p.1136「化膿性脊椎炎・腸腰筋膿瘍」を参照),腎盂腎炎などを疑う.
●がん,ステロイド治療などの既往→転移性脊椎腫瘍や骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折(p.1124「脊椎の骨折」を参照)を疑う.
●重篤な神経症状を伴う腰痛→重症の馬尾神経障害を疑う.
上記徴候がある場合は,画像検査や血液検査を実施し,必要に応じて整形外科など専門の医療機関を紹介することを心がける.
参考文献
1)日本整形外科学会/日本腰痛学会(監),日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰痛診療ガイドライン策定委員会(編):腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版,南江堂,2019
2)日本整形外科学会,日本脊椎脊髄病学会(監),日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン策定委員会(編):腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021改訂第2版,南江堂,2021
3)日本整形外科学会,日本脊椎脊髄病学会(監),日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会(編):腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021改訂第3版,南江堂,2021
掲載誌情報