文献詳細
文献概要
特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて 疾患編
骨・軟部腫瘍—プライマリ・ケア医が知っておくべき診療のポイント
著者: 小林英介1
所属機関: 1国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科
ページ範囲:P.1112 - P.1117
文献購入ページに移動Point
◎骨・軟部腫瘍に日常診療で遭遇することは少ないものの,悪性腫瘍の可能性を示唆する所見を看過しないような診療,診察を心掛けるべきである.
◎軟部腫瘍の診察においては「大きさ」「増大速度」「可動性の有無」という3つの所見を問診・診察することが肝要である.また治りにくい潰瘍は悪性腫瘍の可能性がある.
◎骨腫瘍の診断において若年者では悪性腫瘍,中高年では転移性骨腫瘍の可能性があることを考慮すべきである.
◎骨腫瘍の診断では単純X線撮影は有用である.「骨皮質の消失」「腫瘍周囲の骨硬化像」「骨膜反応」の所見の有無を確認することは悪性腫瘍の鑑別に有用である.
◎骨・軟部腫瘍に日常診療で遭遇することは少ないものの,悪性腫瘍の可能性を示唆する所見を看過しないような診療,診察を心掛けるべきである.
◎軟部腫瘍の診察においては「大きさ」「増大速度」「可動性の有無」という3つの所見を問診・診察することが肝要である.また治りにくい潰瘍は悪性腫瘍の可能性がある.
◎骨腫瘍の診断において若年者では悪性腫瘍,中高年では転移性骨腫瘍の可能性があることを考慮すべきである.
◎骨腫瘍の診断では単純X線撮影は有用である.「骨皮質の消失」「腫瘍周囲の骨硬化像」「骨膜反応」の所見の有無を確認することは悪性腫瘍の鑑別に有用である.
参考文献
1)日本整形外学会骨軟部腫瘍委員会(編):全国骨腫瘍登録一覧表 令和元年度,国立がん研究センター,2019
2)日本整形外学会骨軟部腫瘍委員会(編):全国軟部腫瘍登録一覧表 令和元年度,国立がん研究センター,2019
3)森脇昭介,他:【癌と骨病変の病理】癌の骨髄転移の病理形態と問題点.病理と臨17:28-34, 1999
4)Grimer RJ:Size matters for sarcomas!. Ann R Coll Surg Engl 88:519-524, 2006
掲載誌情報