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特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて 疾患編
関節リウマチなどの膠原病
著者: 王興栄1
所属機関: 1西尾久リウマチ整形外科
ページ範囲:P.1140 - P.1145
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◎関節リウマチ(RA)は人口の0.4〜0.5%,30歳以上の人口の1%に罹患し,比較的よく遭遇する関節炎の代表疾患である.
◎社会の高齢化に伴い2020年代では60歳台の発症が最も多く,近年では高齢発症関節リウマチ(elderly onset RA)が注目されている.
◎RAは発症後2年以内に急速に関節破壊が進行することから,早期治療介入が重要となる.
◎メトトレキサートや生物学的製剤の使用により疾患活動性は制御されつつあるが,薬物療法が進歩しても関節破壊が進行する中疾患活動性と高疾患活動性のRAが約2割いることを忘れてはならない.
◎関節リウマチ(RA)は人口の0.4〜0.5%,30歳以上の人口の1%に罹患し,比較的よく遭遇する関節炎の代表疾患である.
◎社会の高齢化に伴い2020年代では60歳台の発症が最も多く,近年では高齢発症関節リウマチ(elderly onset RA)が注目されている.
◎RAは発症後2年以内に急速に関節破壊が進行することから,早期治療介入が重要となる.
◎メトトレキサートや生物学的製剤の使用により疾患活動性は制御されつつあるが,薬物療法が進歩しても関節破壊が進行する中疾患活動性と高疾患活動性のRAが約2割いることを忘れてはならない.
参考文献
1)日本リウマチ財団:リウマチ情報センター. https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/index.html(2023年4月閲覧)
2)Arnett FC, et al:The American Rheumatism Association 1987 revised criteria for the classification of rheumatoid arthritis. Arthritis Rheum 31:315-324, 1988
3)Aletaha D, et al:2010 rheumatoid arthritis classification criteria;An American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism collaborative initiative. Ann Rheum Dis 69:1580-1588, 2010
4)日本リウマチ学会:新基準使用時のRA鑑別疾患難易度別リスト(2016.11.14修正) https://www.ryumachi-jp.com/info/161114_table1.pdf(2023年4月閲覧)
5)東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター:関節超音波(関節エコー)検査. https://twmu-rheum-ior.jp/diagnosis/ra/ra-diagnosis/echo.html(2023年4月閲覧)
6)Yamanaka H, et al:A large observational cohort study of rheumatoid arthritis, IORRA;Providing context for today's treatment options. Mod Rheumatol 30:1-6, 2020
7)宮坂信之,山中 寿:関節リウマチ診療ガイドラインJCR2014に基づく一般医向け診療ガイドライン,日本リウマチ学会,2017 https://www.ryumachi-jp.com/info/RA_guideline.pdf(2023年4月閲覧)
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