文献詳細
文献概要
特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療 体液量異常の診断
脱水症の病態生理
著者: 佐藤菜摘美1 谷澤雅彦1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
ページ範囲:P.1216 - P.1218
文献購入ページに移動◎体の約60%は水分(体液)で細胞内液:間質液:血漿=8:3:1の関係が成り立つ.
◎脱水症には細胞外液量の欠乏(volume depletion),細胞内液量の欠乏(dehydration)の2通りがある.
◎細胞外脱水(volume depletion)と細胞内脱水(dehydration)では生じる症状が異なり,前者は循環不全症状,後者は神経精神症状であるが,両者の混在も起こりうる.
◎細胞外/内液のどちらが欠乏しているかを判断し,それぞれが補充されるよう適切な輸液を選ぶ必要がある.
参考文献
掲載誌情報