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連載 医学古書を紐解く・7
Cope's Phrenic shoulder painとJoseph Capps—Cope Z. 『Early diagnosis of the acute abdomen』, Capps JA.『An Experimental and Clinical Study of Pain in The Pleura, Pericardium and Peritoneum』
著者: 清田雅智1
所属機関: 1飯塚病院 総合診療科
ページ範囲:P.1340 - P.1341
文献購入ページに移動この本の「急性腹症における診断の原則」という章では,横隔膜に刺激病変が生じると痛みが肩へ放散するphrenic shoulder painについて書かれている.初版ではこの臨床的重要性を示した一人がHiltonであることや,動物実験で横隔神経が上行性線維だけでなく下行性線維も有するとFergusonが証明したことが記述されている1).しかし,このことは私が研修医の頃に買った第18版では消えており,本連載の第5回(5月号)で紹介した“欄外の注釈”のように,初版本の価値を再認識させてくれるものであった.
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