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文献詳細

雑誌文献

medicina60巻9号

2023年08月発行

文献概要

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ 外来で可能な機能評価アップグレード

口腔・嚥下機能評価

著者: 金森大輔1

所属機関: 1藤田医科大学七栗記念病院歯科

ページ範囲:P.1391 - P.1395

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Point
◎口の主な機能・働きには,咀嚼や嚥下,構音,呼吸,味覚などの感覚・知覚,唾液による消化・潤滑・浄化作用などがある.
◎加齢や疾患,障害などさまざまな要因により口腔の機能が複合的に低下すると,口腔機能障害となる.
◎口腔機能障害には摂食嚥下障害や咀嚼機能障害が含まれ,放置すると健康寿命の低下,さらに低栄養や誤嚥性肺炎など,全身的に健康を損なう可能性がある.
◎摂食嚥下障害は口腔ケアと摂食嚥下リハビリテーション,水分・栄養管理が治療の主体となる.

参考文献

1)日本歯科医学会:口腔機能低下症に関する基本的な考え方. https://www.jads.jp/basic/pdf/document-200401-2.pdf(2023年3月閲覧)
2)日本摂食嚥下リハビリテーション学会医療検討委員会:摂食嚥下障害の評価2019. https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/assessment2019-announce.pdf(2023年3月閲覧)
3)小口和代,他:機能的嚥下障害スクリーニングテスト「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swallowing Test:RSST)の検討(2)妥当性の検討.リハ医37:383-388, 2000
4)Tohara H, et al:Three tests for predicting aspiration without videofluorography. Dysphagia 18:126-134, 2003
5)田中陽子,他:入院患者および高齢者福祉施設入所者を対象とした食事形態と舌圧,握力および歩行能力の関連について.日摂食嚥下リハ会誌19:52-62, 2015
6)Nishimura K, et al:Accuracy of Dysphagia Severity Scale rating without using videoendoscopic evaluation of swallowing. Jpn J Compr Rehabil Sci 6:124-128, 2015
7)Shaker R, et al:Augmentation of deglutitive upper esophageal sphincter opening in the elderly by exercise. Am J Physiol 272:G1518-G1522, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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