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特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ 非特異的病態を理解する
高齢者のてんかん—意識障害をきたす疾患の鑑別が重要
著者: 長井篤1 青木慶仁1 岡崎亮太2
所属機関: 1島根大学医学部附属病院脳神経内科 2島根大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1444 - P.1448
文献購入ページに移動◎意識障害で救急外来を受診する患者の半数以上は65歳以上の高齢者であり,そのなかでもてんかんは主な原因を占める重要な疾患である.
◎高齢者のてんかんは側頭葉起源が半数以上を占め,意識変容や記憶障害,自動症をきたす複雑部分発作が多いため,認知症との鑑別が必要である.
◎意識障害が続く場合,非けいれん性てんかん重積状態(nonconvulsive status epilepticus:NCSE)を念頭に置いて診療に当たる.
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