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特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ 薬物療法を再考する
睡眠薬の減薬・中止の目安と対処法
著者: 岡靖哲1
所属機関: 1愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センター
ページ範囲:P.1480 - P.1484
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◎睡眠薬を用いた不眠症治療では,睡眠薬の多剤併用や長期投与による問題が懸念される.
◎睡眠薬は機序の違いにより分類され,効果や副作用・安全性の特徴がそれぞれ異なる.
◎睡眠薬の減薬・中止に当たっては,必要性を患者に十分に説明し,漸減法・隔日法などを行う.
◎不眠に対する睡眠衛生指導を併せて行うことがとても重要である.
◎睡眠薬を用いた不眠症治療では,睡眠薬の多剤併用や長期投与による問題が懸念される.
◎睡眠薬は機序の違いにより分類され,効果や副作用・安全性の特徴がそれぞれ異なる.
◎睡眠薬の減薬・中止に当たっては,必要性を患者に十分に説明し,漸減法・隔日法などを行う.
◎不眠に対する睡眠衛生指導を併せて行うことがとても重要である.
参考文献
1)三島和夫(睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班):睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン,じほう,2014
2)八木 遥,山本義貴,他:睡眠薬の分類における転倒率調査.日農村医会誌68:490-495, 2019
3)田中秀樹:地域高齢者の睡眠への非薬物的アプローチ.岡 靖哲(編):どう疑い,どう対応し,いつ紹介する? いま知っておきたい現代の睡眠障害,pp 110-116,日本医事新報社,2023
4)日本精神神経学会精神科薬物療法研修特別委員会(編):精神科薬物療法グッドプラクティス—ワンランク上の処方を目指して,新興医学出版社,2015
5)厚生労働省健康局:健康づくりのための睡眠指針 2014 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf(2023年5月閲覧)
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