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文献詳細

雑誌文献

medicina61巻10号

2024年09月発行

特集 内科医が知っておくべきICU・ERでの薬の使い方

呼吸

気管支喘息発作・COPD増悪に用いる薬剤

著者: 谷直樹1

所属機関: 1諏訪中央病院呼吸器内科

ページ範囲:P.1640 - P.1643

文献概要

Point
◎喘息,慢性閉塞性肺疾患(COPD)増悪に対してステロイドを使用する際には,アスピリン喘息かどうかを評価する.
◎吸入薬にはデバイスごとに特徴がある.患者の特性を考慮してデバイスを選択する.吸入薬処方時には吸入指導は必須である.
◎喘息,COPD増悪時の治療の中心は,ステロイド,短時間作用型β2刺激薬であるが,効果不十分なときは,短時間作用型抗コリン薬,マグネシウム点滴,アドレナリン皮下注などの使用を考慮する.

参考文献

1)GLOBAL INITIATIVE FOR ASTHMA:Global Strategy for Asthma Management and Prevention 2024 Update. https://ginasthma.org/wp-content/uploads/2024/05/GINA-2024-Strategy-Report-24_05_22_WMS.pdf(2024年6月閲覧)
2)Spaggiari L, et al:Exacerbations of severe asthma;A focus on steroid therapy. Acta Biomed 85:205-215, 2014 PMID 25567456
3)日本呼吸器学会COPDガイドライン第6版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022〔第6版〕.メディカルレビュー社,2022
4)日本呼吸器学会 喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)診断と治療の手引き第2版作成委員会(編):喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)診断と治療の手引き 第2版 2023.メディカルレビュー社,2024
5)Arora P, et al:Evaluating the technique of using inhalation device in COPD and bronchial asthma patients. Respir Med 108:992-998, 2014 PMID 24873874
6)Hämmerlein A, et al:Pharmacist-led intervention study to improve inhalation technique in asthma and COPD patients. J Eval Clin Pract 17:61-70, 2011 PMID 20807295
7)日本喘息学会:喘息診療実践ガイドライン2022.協和企画,2022
8)小寺厚志,他:気管支喘息発作中の臍ヘルニア嵌頓手術の麻酔管理においてケタミンが有効であった1症例.日臨麻会誌30:799-803, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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