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特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPD患者の長期管理と急性期の対応
文献概要
Point
◎喫煙歴のある症例に慢性の呼吸器症状(痰や咳,息切れ,喘鳴など)があれば,慢性閉塞性肺疾患(COPD)を念頭に診療し,上記症例に夜間早朝の症状の悪化や季節変動などの変動性が明白であれば喘息の合併を疑う.
◎問診が診断において最も重要であるが,スパイロメトリーはCOPDの診断に必須であり,呼気NOは喘息の補助診断に有用である.
◎喘息とCOPDが合併している状態をACO(Asthma COPD Overlap)と呼称し,増悪予防と安定期の症状軽減,呼吸機能の経年低下の抑制を念頭に喘息とCOPDの両方の治療を行う.
◎ACO症例において,喘息増悪とCOPD増悪の鑑別は事実上不可能であることが多いため,ACOの増悪抑制は喘息治療に準じて行う.
◎喫煙歴のある症例に慢性の呼吸器症状(痰や咳,息切れ,喘鳴など)があれば,慢性閉塞性肺疾患(COPD)を念頭に診療し,上記症例に夜間早朝の症状の悪化や季節変動などの変動性が明白であれば喘息の合併を疑う.
◎問診が診断において最も重要であるが,スパイロメトリーはCOPDの診断に必須であり,呼気NOは喘息の補助診断に有用である.
◎喘息とCOPDが合併している状態をACO(Asthma COPD Overlap)と呼称し,増悪予防と安定期の症状軽減,呼吸機能の経年低下の抑制を念頭に喘息とCOPDの両方の治療を行う.
◎ACO症例において,喘息増悪とCOPD増悪の鑑別は事実上不可能であることが多いため,ACOの増悪抑制は喘息治療に準じて行う.
参考文献
1)日本呼吸器学会 喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)診断と治療の手引き第2版作成委員会(編):喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)診断と治療の手引き第2版.メディカルレビュー社,2024
2)日本呼吸器学会COPDガイドライン第6版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022[第6版].メディカルレビュー社,2022
3)喘息予防・管理ガイドライン2024WG(監),『喘息予防・管理ガイドライン2024』作成委員会:喘息予防・管理ガイドライン2024.協和企画,2024
4)日本喘息学会:喘息診療実践ガイドライン2023.協和企画,2023
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