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特集 今どきの手技を見直し,医療処置でのトラブルを防ぐ—経験値ごとの気をつけるべき合併症や工夫 気道・呼吸関連
気管内吸引—痰がゴロゴロしているんだけど…取りたい〜
著者: 大内田良真1
所属機関: 1飯塚病院総合診療科
ページ範囲:P.260 - P.263
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◎気管内吸引は侵襲的処置であり,「見て・聴いて・触れる」を意識し,本当に必要な場合に実施する.
◎推奨される吸引カテーテルサイズ・吸引圧・吸引時間・挿入長を意識し,遵守する.
◎加温加湿や水分管理を行い,体位ドレナージ・スクイージングを駆使し排痰を促す.
◎良質な喀痰検体確保にも有用で,肺炎治療における抗菌薬選択を適正化しうる.
◎気管内吸引は侵襲的処置であり,「見て・聴いて・触れる」を意識し,本当に必要な場合に実施する.
◎推奨される吸引カテーテルサイズ・吸引圧・吸引時間・挿入長を意識し,遵守する.
◎加温加湿や水分管理を行い,体位ドレナージ・スクイージングを駆使し排痰を促す.
◎良質な喀痰検体確保にも有用で,肺炎治療における抗菌薬選択を適正化しうる.
参考文献
1)日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン改訂ワーキンググループ:気管吸引ガイドライン2013(成人で人工気道を有する患者のための).Jpn J Respir Care 30:75-91, 2013 http://square.umin.ac.jp/jrcm/pdf/kikanguideline2013.pdf(2023年9月閲覧)
2)玉木 彰:気道クリアランスに必要なフィジカルアセスメントと呼吸理学療法による排痰手技.Clin Eng 32:234-243, 2021
3)Guimarães FS, et al:Expiratory rib cage compression in mechanically ventilated subjects;A randomized crossover trial[corrected]. Respir Care 59:678-685, 2014 PMID 24106324
4)Cartuliares MB, et al:Expiratory technique versus tracheal suction to obtain good-quality sputum from patients with suspected lower respiratory tract infection;A randomized controlled trial. Diagnostics(Basel)12:2504, 2022 PMID 36292193
5)Yoshimura J, et al:Effect of gram stain-guided initial antibiotic therapy on clinical response in patients with ventilator-associated pneumonia;The GRACE-VAP randomized clinical trial. JAMA Netw Open 5:e226136, 2022 PMID 35394515
6)日本緩和医療学会緩和医療ガイドライン作成委員会(編):がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン2016年度版,pp47-49, 金原出版,2016
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