文献詳細
特集 今どきの手技を見直し,医療処置でのトラブルを防ぐ—経験値ごとの気をつけるべき合併症や工夫
心血管関連
文献概要
Point
◎駆血帯の巻く位置や本数に留意しつつ,適切な血管の同定に全力を注ぐ.
◎穿刺後は逆血が来てからが勝負.すくい上げるイメージで針を進める.
◎エコーガイド下末梢静脈路確保や外頸静脈,大腿動・静脈確保などの切り札の訓練をしておく.
◎エコーガイド下末梢ルート確保時には,①有効長の長い針,②術者用の椅子,③肢位の固定器具を準備して臨む.
◎終末期ではケアのゴールに照らして輸液の必要性を検討するが,皮下輸液は非侵襲的かつ有効であり,施設基準に照らして利用を検討する.
◎駆血帯の巻く位置や本数に留意しつつ,適切な血管の同定に全力を注ぐ.
◎穿刺後は逆血が来てからが勝負.すくい上げるイメージで針を進める.
◎エコーガイド下末梢静脈路確保や外頸静脈,大腿動・静脈確保などの切り札の訓練をしておく.
◎エコーガイド下末梢ルート確保時には,①有効長の長い針,②術者用の椅子,③肢位の固定器具を準備して臨む.
◎終末期ではケアのゴールに照らして輸液の必要性を検討するが,皮下輸液は非侵襲的かつ有効であり,施設基準に照らして利用を検討する.
参考文献
1)NYSORA:Best technique for difficult IV;Crash course with Dr. Hadzic. https://www.nysora.com/educational-updates/crash-course-with-dr-hadzic-difficult-iv-access/(2023年9月閲覧)
2)Rickard CM, et al:Routine versus clinically indicated replacement of peripheral intravenous catheters;A randomised controlled equivalence trial. Lancet 380:1066-1074, 2012 PMID 22998716
3)糟谷智史,坂本 壮:緊急時ライン確保—外頸静脈路,骨髄路確保の手順と秘訣を中心に.Hospitalist 8:461-468, 2020
4)Tada M, et al:Ultrasound guidance versus landmark method for peripheral venous cannulation in adults. Cochrane Database Syst Rev 12:CD013434, 2022 PMID 36507736
5)日本緩和医療学会緩和医療ガイドライン委員会(編):終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン(2013年版),金原出版,2013
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