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文献詳細

雑誌文献

medicina61巻3号

2024年03月発行

文献概要

特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート どこでもみれる? 5類感染症

カルバペネム耐性腸内細菌目細菌による感染症の診断・治療—感染症と定着をいかに区別するか?

著者: 小野大輔1234

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター感染症科 2埼玉医科大学総合医療センター感染制御科 3 4

ページ範囲:P.442 - P.445

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Point
◎カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)とカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌(CPE)の定義,違いについて理解する.
◎検出されたCREが感染症の原因菌であるのか,感染を引き起こしていない定着であるのかは,臨床経過から判断する.
◎CREが検出された場合には,感染対策およびカルバペネマーゼ産生の確認検査を実施する.
◎薬剤耐性菌の診断・治療について考えるときには,海外との疫学や使用できる抗菌薬の違いについても考慮する.
◎治療が難しい薬剤耐性菌であるCREによる感染症の診療においては,感染か定着かの判断やソースコントロールなどの一般感染症診療における原則はより一層重要である.

参考文献

1)厚生労働省:感染症法に基づく医師の届出のお願い https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html(2023年12月閲覧)
. J Clin Microbiol 55:2321-2333, 2017 PMID 28381609
3)国立感染症研究所:カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(carbapenem-resistant Enterobacterales:CRE)病原体サーベイランス,2021年.IASR 44:130-131, 2023
4)Tamma PD, et al:Infectious Diseases Society of America 2023 guidance on the treatment of antimicrobial resistant gram-negative infections. Clin Infect Dis:ciad428, 2023 PMID 37463564

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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