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特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート どこでもみれる? 5類感染症
これから増える!? 知っておきたい麻疹の診断・治療
著者: 上山伸也1
所属機関: 1川西市立総合医療センター感染症内科
ページ範囲:P.460 - P.462
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◎麻疹は臨床診断で検査前確率を上げることが重要である.そのうえでPCR検査による確定診断を行う.
◎ワクチン接種歴があると修飾麻疹となり診断が困難となるため,疑わしければ積極的に保健所と相談する.
◎麻疹は世界的に再流行している.インバウンドの増加に伴う国内での再流行には注意を要する.
◎麻疹の治療は基本的に対症療法であり,ビタミンAやリバビリンの効果は限定的であるため予防が重要である.
◎麻疹は臨床診断で検査前確率を上げることが重要である.そのうえでPCR検査による確定診断を行う.
◎ワクチン接種歴があると修飾麻疹となり診断が困難となるため,疑わしければ積極的に保健所と相談する.
◎麻疹は世界的に再流行している.インバウンドの増加に伴う国内での再流行には注意を要する.
◎麻疹の治療は基本的に対症療法であり,ビタミンAやリバビリンの効果は限定的であるため予防が重要である.
参考文献
1)Kimura H:The association between documentation of Koplik spots and laboratory diagnosis of measles and other rash diseases in a national measles surveillance program in Japan. Front Microbiol 10:269, 2019 PMID 30833942
2)Huiming Y, et al:Vitamin A for treating measles in children. Cochrane Database Syst Rev 2005:CD001479, 2005 PMID 16235283
3)Forni AL, et al:Severe measles pneumonitis in adults;Evaluation of clinical characteristics and therapy with intravenous ribavirin. Clin Infect Dis 19:454-462, 1994 PMID 7811865
4)Minta AA, et al:Progress toward measles elimination—worldwide, 2000-2022. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 72:1262-1268, 2023 PMID 37971951
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