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文献詳細

雑誌文献

medicina61巻6号

2024年05月発行

文献概要

特集 睡眠にまつわる疑問にすべて答えます!—あなたの患者の睡眠中に何かが起きているかもしれない よく聞かれる睡眠に関する諸問題

超過勤務や睡眠不全関連事故のニュースを聞いたときに何を考えるか?—睡眠医学的エビデンスの重要性

著者: 高橋正也1

所属機関: 1労働安全衛生総合研究所過労死等防止調査研究センター

ページ範囲:P.954 - P.957

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Point
◎労働災害や自動車事故をよく理解するには睡眠医学的知識が必要である.
◎睡眠不全関連事故(睡眠の不足や質的低下に伴う事故)の背景は多様である.
◎睡眠不全関連事故は複数の観点から捉えるべきである.
◎メディアからの取材対応やSNSでの発信には十分な注意が求められる.

参考文献

1)高橋正也:過労死防止法制定7年,現状とこれからの課題.過労死防止学会誌2:52-61, 2021
2)高橋正也:交通事故と産業事故.日本睡眠学会(編):睡眠学(第2版),pp 312-317,朝倉書店,2020
3)IATA, et al: Fatigue risk management systems;Implementation guide for operators. 2011 https://www.icao.int/safety/fatiguemanagement/frms%20tools/frms%20implementation%20guide%20for%20operators%20july%202011.pdf(2023年12月閲覧)
4)高橋正也:健康起因事故.国際交通安全学会(編):交通・安全学,丸善出版,印刷中
5)警察庁:令和4年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について. https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&lid=000001404761&toukei=00130002&tstat=000001027458&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1val=0&stat_infid=000040023337(2023年12月閲覧)
6)Marando I, et al:The effect of time on task, sleep deprivation, and time of day on simulated driving performance. Sleep 45:zsac167, 2022 PMID 35867054
7)Cellini N, et al:The effect of partial sleep deprivation and time-on-task on young drivers' subjective and objective sleepiness. Int J Environ Res Public Health 20:4003, 2023 PMID 36901015
8)Garrisson H, et al:Effects of alcohol intoxication on driving performance, confidence in driving ability, and psychomotor function;A randomized, double-blind, placebo-controlled study. Psychopharmacology(Berl)239:3893-3902, 2022 PMID 36322184
9)三上章良:日本における睡眠医学の確立を求めて.大阪保険医雑誌524:4-10, 2010
10)宇野賀津子:SNS時代の科学的情報発信体制について考える.日本原子力学会誌65:139, 2023
11)五井俊哉:健康医療情報利活用のための消費者とのコミュニケーションデザイン—複雑化する情報社会で製薬業界がどのように貢献できるか.社会構想研究4:67-81, 2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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