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連載 明日から主治医! 外国人診療のススメ・14
外国人における新生児医療
著者: 豊島勝昭1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター新生児科
ページ範囲:P.988 - P.993
文献購入ページに移動小児科研修医(翔太)が「サクラ病院」の新生児集中治療室(NICU)で,新生児科医の指導医(戸田)と…
翔太)2週間前に出生体重1,400gで生まれたネパール人の赤ちゃん,複雑な先天性心疾患,著明な脳室拡大を伴う脳形成異常,腎臓低形成などがあります.染色体検査で染色体異常もわかりました.経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)を続けていますが,呼吸状態もよくなりません.日本語と英語で,ご家族に挿管人工呼吸器管理や心臓病の手術の可能性を伝えたところ,これ以上の集中治療は希望したくないようです.医療ネグレクトとして児童相談所に連絡すべきでしょうか?
戸田)妊娠や出産の文化,早産や病気・障害のある赤ちゃんたちの医療や福祉は国によって大きく異なるよ.ご家族が治療を望まない理由を,医療通訳を交えてしっかり話し合いましょう.
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