文献詳細
文献概要
特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた
特集にあたって
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所
ページ範囲:P.1010 - P.1011
文献購入ページに移動 今回は,プライマリ・ケア医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かたについての特集を企画させていただきました.私は脳神経内科医として約30年間にわたって救急を含めた臨床の場で診療に当たっています.そのなかで,「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」は最もありふれた患者の訴えである一方で,最も対応に苦慮する訴えであると感じています.また,「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」への対応は,人口の高齢化もあり増すばかりです.プライマリ・ケア医の先生方にとっても,「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」の診療は必須であるにもかかわらず,敬遠される分野であると思います.
患者の訴えるそれらの症状は多彩な症候を含んでおり,背景となる疾患もさまざまです.「年のせい」,「心配ない」,「異常ありません」として,ゴミ箱的に片付けられる例も多いのではないかと考えられますが,一方で生命や神経機能に重大な影響を及ぼす病態,緊急に対応を必要とする疾患が紛れている可能性は十分にあります.画像診断を含めた検査技術の進歩により,ベットサイドでの診察だけで「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」の診断を下す機会は少なくなりつつあります.しかしながら,「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」は問診とベットサイドの診察のみでその多くが診断できると言っても過言ではありません.
患者の訴えるそれらの症状は多彩な症候を含んでおり,背景となる疾患もさまざまです.「年のせい」,「心配ない」,「異常ありません」として,ゴミ箱的に片付けられる例も多いのではないかと考えられますが,一方で生命や神経機能に重大な影響を及ぼす病態,緊急に対応を必要とする疾患が紛れている可能性は十分にあります.画像診断を含めた検査技術の進歩により,ベットサイドでの診察だけで「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」の診断を下す機会は少なくなりつつあります.しかしながら,「しびれ」,「ふるえ」,「めまい」は問診とベットサイドの診察のみでその多くが診断できると言っても過言ではありません.
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