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文献詳細

雑誌文献

medicina61巻7号

2024年06月発行

文献概要

特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた しびれの診かた

しびれの分布から考えること—中枢性と末梢性の見分け方は?/「ピリピリする」と患者が訴える場合はどのような疾患を考えるか?

著者: 千田譲12

所属機関: 1小牧市民病院脳神経内科 2小牧市民病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1022 - P.1028

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Point
◎脳神経系の診察というと,「打鍵器や音叉を使いこなさなければ」と思い苦手意識を持ってしまいがちだが,実は少しの知識と問診や視診を組み合わせることで確定診断に迫ることができる.
◎脳血管障害,頚椎・頚髄症,ニューロパチーで,しびれの出現様式が異なる.
◎しびれの部位が,単部位なのか,バラバラなのか(patchy),左右対称型なのか(手袋・靴下型か靴下型のみか)を確認しつつ,それぞれ鑑別すべき背景疾患を想起していく.

参考文献

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12)神田 隆:血管炎に伴うニューロパチー.日内会誌108:1517-1523, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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