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特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた ふるえの診かた
ふるえの分類と特徴—不随意運動,てんかん発作との違いは何か
著者: 倉重毅志1
所属機関: 1国立病院機構呉医療センター脳神経内科
ページ範囲:P.1058 - P.1061
文献購入ページに移動◎「ふるえ」は自分の意思にかかわらず体が勝手に動いてしまう症状であり,生理的なものと病的なものがある.
◎「ふるえ」は通常は意識清明のときに出現するが,意識障害に伴う場合には「ふるえ」の診断価値は高く生命予後にかかわる可能性が高い.
◎「ふるえ」は中枢神経内のリズム形成回路網の活動による二次運動ニューロンの動的な興奮に脊髄反射回路の活動が加わることで生じる.
◎「ふるえ」の鑑別には静止時かどうか,および振戦の周期が重要である.
◎「ふるえ」は生理的な振戦であることも多く,脳神経疾患にこだわらないことも重要である.
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