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文献詳細

雑誌文献

medicina61巻7号

2024年06月発行

文献概要

特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた ふるえの診かた

ふるえの分類と特徴—不随意運動,てんかん発作との違いは何か

著者: 倉重毅志1

所属機関: 1国立病院機構呉医療センター脳神経内科

ページ範囲:P.1058 - P.1061

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Point
◎「ふるえ」は自分の意思にかかわらず体が勝手に動いてしまう症状であり,生理的なものと病的なものがある.
◎「ふるえ」は通常は意識清明のときに出現するが,意識障害に伴う場合には「ふるえ」の診断価値は高く生命予後にかかわる可能性が高い.
◎「ふるえ」は中枢神経内のリズム形成回路網の活動による二次運動ニューロンの動的な興奮に脊髄反射回路の活動が加わることで生じる.
◎「ふるえ」の鑑別には静止時かどうか,および振戦の周期が重要である.
◎「ふるえ」は生理的な振戦であることも多く,脳神経疾患にこだわらないことも重要である.

参考文献

1)白石 眞:不随意運動の診断と治療;「ふるえ」の診かたを中心に.神経治療36:203-207, 2019
2)宇川義一:ビデオで診る不随意運動の基礎.臨床神経52:827-831, 2012
3)望月秀樹:ビデオで学ぶ「ふるえ」の鑑別と治療.日内誌107:464-469, 2018
4)山本 徹:発生機序と症例 ミオクローヌス.Clinical Neuroscience 30:778-781, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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