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文献詳細

雑誌文献

medicina61巻7号

2024年06月発行

文献概要

特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた Column

患者の訴える“めまい”とは何か?

著者: 岩崎靖1

所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所

ページ範囲:P.1076 - P.1076

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 「めまい」という訴えはかなり曖昧な表現であり,一方でありふれた愁訴の1つである.「目が回る」,「目がくらむ」,「ふらふらする」など多彩な症状を患者は一様に「めまい」と訴える.「めまい」を訴えたというだけで脳神経内科に紹介されてくる患者が多いが,めまいの原因には耳鼻咽喉科疾患も多いことは言うまでもなく,脳外科疾患,精神疾患,眼科疾患,貧血,循環器疾患,自律神経失調症や更年期障害,栄養失調,脱水,薬剤性など多岐にわたり,すべての診療科に関連すると言っても過言ではない.めまいの原因は不明であることも多いが,生命にかかわる重大な病態が関連している可能性もあり,慎重な対応が必要である.めまいの検査には誘発眼振検査(頭位変換眼振検査)や聴力検査などの耳鼻咽喉科的検査,重心動揺検査などの平衡機能検査も重要であるが,詳細は成書に譲り,本特集では外来での簡単な鑑別のコツを中心に述べていただいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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