icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina61巻7号

2024年06月発行

文献概要

特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた めまいの診かた

緊急対応を要するめまい—鑑別のコツと要点,直ちに行うべき検査,対応法は?

著者: 藤田浩司1

所属機関: 1徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床神経科学分野

ページ範囲:P.1081 - P.1084

文献購入ページに移動
Point
◎突然発症のめまいで,高齢または血管危険因子を背景とする場合,中枢性めまいを示唆する症候を認める場合などは,脳卒中を疑う.
◎中枢性めまいの背景として小脳,脳幹の病変を考える.血管では後方循環系のうち,椎骨動脈,後下小脳動脈,脳底動脈,上小脳動脈,前下小脳動脈などの病変を考える.
◎後方循環系の脳梗塞の評価のためには頭部MRIを行う.ただし,後方循環系の脳梗塞は超急性期にMRIで偽陰性となりうるため,初回MRIで陰性でも必要に応じてフォローアップ検査を行う.

参考文献

1)日本脳卒中学会:TIA定義について https://www.jsts.gr.jp/img/tiateigi_201910.pdf(2024年4月閲覧)
2)井口保之,三村秀毅:今日の診療サポート 脳梗塞. https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=91(2024年4月閲覧)
3)福井次矢,黒川 清(監):ハリソン内科学 第5版,p 2639,MEDSi,2017
4)林 理生:今日の診療サポート めまい. https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=809(2024年4月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?