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特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた Column
問診の重要性
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所
ページ範囲:P.1092 - P.1092
文献購入ページに移動 「神経学的診察のスクリーニング法はない」とはよく言われる言葉だが,「的確な問診をすれば,神経学的診察の前に神経疾患の8割は診断がつく」とも言われる.問診ですべてがわかるわけではないが,ある程度疾患を絞り込むことができ,時にはほぼ診断をつけることが可能である.今回の特集で述べられた内容のなかには「当たり前のことじゃないか」と思われるものもあるだろうが,このありふれた知識が医師の診断能力向上,患者と家族の満足につながる.また,臨床の限られた時間のなかで,診療効率やリスクマネジメントなど患者の利益に直接結びつく観点からも,問診というありふれた推測材料は,しびれ,ふるえ,めまいの診察においても重要視すべきである.
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