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特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた Column
Wallenberg症候群を見逃すな!
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所
ページ範囲:P.1120 - P.1120
文献購入ページに移動 めまいを訴える患者において,頻度は高くないが絶対に見逃してはならない疾患がWallenberg症候群である.延髄外側の梗塞によりめまいを生じ,錐体路は障害されないので運動麻痺は呈さない.診断にはMRIが必須であるが,特徴的な神経症候を理解していれば容易に診断可能である.筆者も救急外来や耳鼻咽喉科からのめまい患者のコンサルトで,「頭部CTで異常はなく,運動麻痺もないが念のため診察してほしい」と依頼され,神経学的診察のみで,「Wallenberg症候群だと思います.MRIで延髄外側梗塞があるはずです」と伝え,実際にMRI画像で病変を認めて,“どや顔”をした経験が何度もある.
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