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特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた Column
患者観察はきわめて重要
著者: 岩崎靖1
所属機関: 1愛知医科大学加齢医科学研究所
ページ範囲:P.1124 - P.1124
文献購入ページに移動 しびれ,ふるえ,めまいの診察に限らず,脳神経内科医にとって,診察室に入ってくる患者の様子を観察することはきわめて重要であり,患者が診察室に入ってきて,向かい合って座り,問診を始めるまでの数秒〜数十秒の間に得られる情報は膨大な量である.患者が診察室に入ってくる貴重な瞬間に姿勢,歩容,表情,不随意運動,失調などを観察することが可能であり,時には診察室に入ってきた瞬間に診断がつくこともある.患者が診察室に入って来るとき,あるいは出て行くときにコンピュータ画面に向かって記録や処方を打ち込んでいて貴重な瞬間を見落とすことがあってはならない.また,どの診療科であっても当然のことであるが,患者が診察室に入ってくるときにアイコンタクトを含めて相手としっかり向き合うことは,その後の問診,診察を含めて医師-患者関係を築くうえできわめて重要な第一歩であることは言うまでもない.
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