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書評
—佐藤 達夫,坂井 建雄 監訳—臨床のための解剖学 第3版
著者: 峯真司1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科
ページ範囲:P.1311 - P.1311
文献購入ページに移動 『臨床のための解剖学第3版』が佐藤達夫先生,坂井建雄先生の監訳のもとメディカル・サイエンス・インターナショナルから発刊された.原書は『Moore's Clinically Oriented Anatomy, Ninth Edition』であり,Wolters Kluwer社から2023年に出版されている.現在世界の多くの国で翻訳され,最も使われている解剖学書ということである.
本書を手に取ってまずわかるのはその分量であり,1,000頁以上の大作となっている.中をみると慣れ親しんだ写実的な解剖図以外にもさまざまな図とともに臨床的な説明がわかりやすくなされており,視覚的に記憶が定着しやすい内容となっている.図だけでなくCT画像やX線画像,MRI画像,超音波画像も豊富に掲載されている.また,混乱しやすい箇所(神経,筋肉,血管,骨などに付随した各々の説明)は表にまとまって整理されている.似た名称をもつ構造物の個々の機能を記憶することはしばしば困難であるが,この表立てのおかげで,理解や記憶の定着が確実になるのではないか.
本書を手に取ってまずわかるのはその分量であり,1,000頁以上の大作となっている.中をみると慣れ親しんだ写実的な解剖図以外にもさまざまな図とともに臨床的な説明がわかりやすくなされており,視覚的に記憶が定着しやすい内容となっている.図だけでなくCT画像やX線画像,MRI画像,超音波画像も豊富に掲載されている.また,混乱しやすい箇所(神経,筋肉,血管,骨などに付随した各々の説明)は表にまとまって整理されている.似た名称をもつ構造物の個々の機能を記憶することはしばしば困難であるが,この表立てのおかげで,理解や記憶の定着が確実になるのではないか.
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