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特集 リウマチ膠原病疾患Up To Date!—押さえておきたい最新の診断と治療 リウマチ膠原病疾患と鑑別すべき疾患の診断と治療
内分泌疾患(糖尿病,甲状腺疾患など)に伴う筋骨格系症状
著者: 岸本暢將1
所属機関: 1杏林大学医学部腎臓・リウマチ膠原病内科
ページ範囲:P.1455 - P.1459
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◎糖尿病,甲状腺疾患などの内分泌疾患に伴って,さまざまな筋骨格系症状を呈することがあり,リウマチ性疾患と誤診されることもある.
◎例えば,糖尿病患者に多い手根管症候群や手掌屈筋腱炎(いわゆる“腱鞘炎”)による手のこわばりと,癒着性関節包炎(いわゆる“五十肩”)による肩の痛みを訴える患者が関節リウマチと診断されて,ステロイド療法が行われ,当然のごとく糖尿病が悪化している症例も散見される.
◎特に頻度の高い糖尿病患者では,手掌屈筋腱炎,五十肩,糖尿病性手関節症などの鑑別疾患を念頭に置いて日常診療を行っていただきたい.
◎糖尿病,甲状腺疾患などの内分泌疾患に伴って,さまざまな筋骨格系症状を呈することがあり,リウマチ性疾患と誤診されることもある.
◎例えば,糖尿病患者に多い手根管症候群や手掌屈筋腱炎(いわゆる“腱鞘炎”)による手のこわばりと,癒着性関節包炎(いわゆる“五十肩”)による肩の痛みを訴える患者が関節リウマチと診断されて,ステロイド療法が行われ,当然のごとく糖尿病が悪化している症例も散見される.
◎特に頻度の高い糖尿病患者では,手掌屈筋腱炎,五十肩,糖尿病性手関節症などの鑑別疾患を念頭に置いて日常診療を行っていただきたい.
参考文献
1)Cagliero E, et al:Musculoskeletal disorders of the hand and shoulder in patients with diabetes mellitus. Am J Med 112:487-490, 2002 PMID 11959060
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