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書評
—下妻 晃二郎 監修 能登 真一 編—臨床・研究で活用できる!—QOL評価マニュアル フリーアクセス
著者: 齋藤信也1
所属機関: 1岡山大学大学院・保健学
ページ範囲:P.1531 - P.1531
そこに現れた待望の一冊が本書『臨床・研究で活用できる! QOL評価マニュアル』である.編者の能登真一先生は,理論と実践の両面にわたり,斯界を牽引してきたリーダーでもあるが,同書を「臨床・研究で『活用』できる『マニュアル』」と明確に性格付けている.背景となる理論は過不足なくコンパクトにまとめられているうえに,「尺度別」に具体的な記載がなされている点がユニークである.「マニュアル」としてその尺度の特徴,開発経緯,日本語版の開発,版権の使用に当たっての注意点,質問票そのもの,スコアの算出方法と解釈,測定特性,エビデンスが,一覧できる利便性の大きさは類書にはないものである.しかもわが国でその尺度を開発(翻訳)した当事者がその項目を執筆しているということで,版権のことも具体的でわかりやすく記載されている.これ一冊あれば,QOL測定のハードルはとても低くなる.
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