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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻1号

1970年01月発行

文献概要

日常検査とその限界

尿定性試験紙法(その1)—蛋白,糖,ケトン体

著者: 河合忠1

所属機関: 1日大臨床病理

ページ範囲:P.26 - P.27

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試験紙法の一般的注意
 試験紙法というのは,必要な試薬を滲み込ませて乾燥した厚手の濾紙片を被検尿に瞬間的にひたし一定時間内に現われる着色の度合いを観察する方法である.したがって,これらの方法はきわめて短時間のうちに簡単に行なうことができるという大きな特長を有するが,濾紙片を長く尿中に放置したり,濾紙片で尿を激しくかき混ぜたりすると,あらかじめ試験紙に滲み込ませてある試薬が溶出して正しい反応を認められなくなる.試験紙法に共通した注意点として,まず試験紙を必要以上に長時間尿中にひたさないことがたいせつである.また,試薬の滲み込んだ部分を直接指でつまんだり,その他汚染させるようなことがあってはならない.着色の度合いを判定する場合には昼色光でしかも十分な照明を有する場所で行なう必要があり,暗い所では色調をまちがったり,陽性度を強く読んだりすることになる.また色調表と比色する場合,とかく色調表が裡色しやすいので,できるだけ新しい標準色調表を常に用いることがたいせつである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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