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EDITORIAL
脳腫瘍の治療
著者: 石井昌三1
所属機関: 1順大脳神経外科
ページ範囲:P.51 - P.51
文献購入ページに移動 脳腫瘍,特にgliomaの治療について何かを語ろうとするとき,われわれ脳外科医は,悲惨な植物状態の末期患者をただ暗然と見守るだけというみじめな気持ちを思い浮かべないわけにはゆかない.
Busch教授のかなり古い報告を例にとると,glioblastoma multiformeの術後5年生存率はわずか1%という惨憺たる成績で,彼をして"この腫瘍の治療に際して脳外科医の犯しやすい過ちは,やり足りぬことではなくむしろやり過ぎることではないだろうか?"と慨嘆させている.
Busch教授のかなり古い報告を例にとると,glioblastoma multiformeの術後5年生存率はわずか1%という惨憺たる成績で,彼をして"この腫瘍の治療に際して脳外科医の犯しやすい過ちは,やり足りぬことではなくむしろやり過ぎることではないだろうか?"と慨嘆させている.
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