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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻1号

1970年01月発行

治療のポイント

急性喉頭炎

著者: 堀口申作1

所属機関: 1東京医科歯科大耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.82 - P.83

文献概要

 喉頭炎は喉頭内部の炎症であることはいうまでもないが,喉頭内での特殊な位置や機能からいって,病変の中心は声帯になる.急性喉頭炎もこの意味からいって声帯の病変が主になる.すなわち,急性喉頭炎の最も代表的な症状として嗄声(させい)があげられるが,大多数の急性喉頭炎はこの嗄声が唯一の症状である.すなわちかぜの際の声がれであるが,一般には発熱も咳嗽もなくただ声がれだけである.喉頭痛を伴うことも稀であるが,もし発熱や頭痛などが伴っていれば,それは喉頭炎のためではなくかぜ(急性鼻咽腔炎)1)のためであり,また,咳を伴っておれば気管炎ないしは気管支炎のためと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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