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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻1号

1970年01月発行

文献概要

内科専門医のための診断学・1

心臓聴診法(その1)—心音

著者: 太田怜1

所属機関: 1自衛隊中央病院内科

ページ範囲:P.106 - P.110

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このシリーズをはじめるにあたって
 日本の内科大講座制は,いろんな意味で,現在,改革をせまられている.かりに,これが臓器別の小専門講座に生まれかわったとして,円満な内科臨床医がどうやって養成されるのか,また,スペシャリストと称される人に,いままでいわれていた意味での内科の知識はいらないのか,いるとすれば,それをどうやって得ればよいのか,ということが問題となるであろう.小専門の講座に分かれても,そうしなければならぬということであれば,必然的にpostgrad-uateの教育は,各専門のdepartmentをrotateするという制度になる.
 さて,そうなったうえで,今度はどうやってそれらの人々を教育するのか,教育の内容はどうするか,ということが問題となる.つまり,五分の力で投げればよいのか,全力投球すべきものか,ということである.これから述べようと思う心臓聴診法についていえば,どうせ専門家を養成するわけではないのだから,収縮期雑音と拡張期雑音の区別ができるところまで教えればよいのか,それとも,この収縮期雑音はこういう形をしているからIHSSが考えられるというような,専門家でさえも首をひねるところまで教えるのか,ということである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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