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EDITORIAL
慢性腎不全の治療—管理についての見とおし
著者: 吉利和1
所属機関: 1東大内科
ページ範囲:P.1545 - P.1545
文献購入ページに移動 慢性腎不全患者の治療,とくに透析についての技術的な問題は,今日ではそう大きいものではなくなっている.もちろん未解決の点,適応,治療開始時期,方法についての改良などは今後も行なわれるであろうが,しかし今でも,今なりにうまくいっている.そして,その有効性,延命効果,職場復帰についても,遅々ではあるが進みつつあるといってよかろう.欧米諸国にくらべると,まだまだずっと立ちおくれているにしても,近い将来に,そのギャップがうめられる見通しはかなり大きく,これらについては,わが国の新進の学徒を信頼しておれば,目標を正しくつかんで前進できるであろう.
問題はその次である.透析をはじめとして,移植をも含めて,普及という点では目標がはっきりしているが,さて,将来はどうなっていくことであろうか,またいくべきであろうか.透析療法を実施している医療機関はしだいにふえているが,どこにおいても問題になるのは,すぐに飽和状態に達してしまって新患を引きうけることができないことであるし,また患者選択を純医学の立場だけからすることがむつかしいということである.
問題はその次である.透析をはじめとして,移植をも含めて,普及という点では目標がはっきりしているが,さて,将来はどうなっていくことであろうか,またいくべきであろうか.透析療法を実施している医療機関はしだいにふえているが,どこにおいても問題になるのは,すぐに飽和状態に達してしまって新患を引きうけることができないことであるし,また患者選択を純医学の立場だけからすることがむつかしいということである.
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