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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻11号

1970年10月発行

文献概要

治療のポイント

ネフローゼ症候群とステロイドの使い方

著者: 三條貞三1

所属機関: 1東京逓信病院循環器科

ページ範囲:P.1571 - P.1575

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 ネフローゼ症候群は多量の蛋白尿,低蛋白血症を主体とする症候群で,その成因から腎性(リポイドネフローゼ,糸球体腎炎)と二次性(アミロイド腎,紅斑性狼瘡,糖尿病,腎静脈血栓症など)に区別されている.しかし筆者らの69例の症例では本症候群の約90%が腎性であり,(アミロイド腎1例,心不全1例,紅斑性狼瘡3例)これらについては一般に糖質ステロイドが使用されている.本症候群の中,アミロイド腎,糖尿病,腎静脈血栓症,慢性腎炎の硬化型では糖質ステロイドの使用はむしろ症状を悪化することがあるので,予め既往歴,各種生化学検査,X線検査さらには腎生検などによって,これら症例をステロイド使用から除外する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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