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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻11号

1970年10月発行

文献概要

症例

SMONに併発した急性腎不全の治癒1例

著者: 楠井賢造12 金沢秀晃3 宮本長平3

所属機関: 1和歌山県立医大 2和歌山市立城南病院 3橋本市民病院内科

ページ範囲:P.1606 - P.1608

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 前川ら1)がさきに「下痢を前駆症とし比較的良性経過をとった脊髄炎の4症例」と題する報告のなかで,それぞれ1例は悪急性あるいは慢性腎炎の経過中に発病し,うち慢性腎炎例は尿毒症のため死亡したと記載している.その後,腹部症状を伴う脳脊髄炎症(SM-ON)が多くの臨床家から注目されるようになり,本症は腎疾患の経過中に発病し,しばしば尿毒症を起こして死亡することが経験されるに至った.本年4月,第11回日本神経学会における,丹羽ら2)の「急性腎盂炎に続発した腹部症状を伴う脳脊髄炎の1剖検例」の報告および梅原氏ら3)の報告「急性腎不全で死亡せる急性脊髄炎(スモン病?)の2症例」とを併わせ考え,SMONと腎疾患との間になにか発症原因的関係があるのでなかろうかと探索中であるが,たまたま,SMONに併発した急性腎不全の治癒例を経験したので,以下経過を追って報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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