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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻12号

1970年11月発行

文献概要

治療のポイント

再発をくりかえす扁桃炎

著者: 猪初男1

所属機関: 1新潟大耳鼻科

ページ範囲:P.1702 - P.1704

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 再発をくりかえす扁桃炎を習慣性扁桃炎,習慣性アンギーナともいうが,本来は慢性扁桃炎の急性増悪と考えるべきもので,身体の抵抗力が弱まったときとか,なんらかの刺激(気温,気湿の変化,鼻,副鼻腔炎の影響,その他)が加わったときに再び活動する可能性をもっているものをいう.このように常に慢性の炎症病巣を扁桃内に持っていて,しかもこれが時々急性増悪をくりかえすような場合は,種々の全身疾患をひきおこすおそれがあることは周知の事実である.このような扁桃の局所性慢性炎症巣と全身病との関係は遷延感作あるいは病巣感染の見地から種々研究されているが,その詳細についてはここでは述べないことにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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