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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻12号

1970年11月発行

文献概要

臨床メモ

乳幼児を冬にきたえる—夏にきたえると夏バテをきたす

著者: 松島富之助1

所属機関: 1愛育病院保健指導部

ページ範囲:P.1735 - P.1735

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 かぜをひきやすい子や,すぐ扁桃炎をおこす子をどのように予防させていくか? について,わが国では今まで夏にきたえるという人が多くみられた.しかし日本の夏は北海道以外では熱帯地方であり,しかもむし暑いので,体力を消耗しやすい点をもっと考えてみる必要がある.
 万国博に来ているベトナムやタイのホステスがNHK TVでのインタビューで,サイゴンや,バンコックよりも,大阪の8月は暑いと苦情をいっていたが,気温よりも湿度の高さが,不快感を増大させているのである.乳児や幼児は,夏は早寝早起を励行させ,ひる寝をとらせ,むりな旅行や日帰り旅行を避けるように指導すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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