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診断のポイント
尿沈渣からわかること
著者: 冨田重良1
所属機関: 1県立尼崎病院研究検査部
ページ範囲:P.1812 - P.1814
文献購入ページに移動最近,中央検査室の整備,臨床検査の発展につれて,医師自身による尿沈渣の鏡検はなおざりにされる傾向があるようである.確かに尿沈渣鏡検の数量的精度は他の分析的諸検査に比し著しく劣っており,また形態学的検査であるからその判定には多少の知識熟練も必要である.しかし尿沈渣の成分そのものは腎・尿路系組織より尿中に排泄されたものであって,腎・尿路系病変部の直接の情報の担い手であり,その鏡検により他の手段では得られない貴重な情報が得られるはずである.しかも医師自身が鏡検をするならば,その場で結果がわかり,ただちに必要な処置をとりうる便利さもある.
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