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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻13号

1970年12月発行

文献概要

洋書紹介

—R. Schön (Göttingen), A. Böni (Zürich) & K. Miehlke (Wiesbaden) 編—Klinik der rheumatischen Erkrankungen

著者: 佐々木智也1

所属機関: 1東大物療内科

ページ範囲:P.1825 - P.1825

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学問的に高く評価さるべきリウマチ学の書
 現在のところ日本で比較的良く利用されているリウマチ関連のまとまった本は,アメリカのJ. L. Hollander編 "Arthritis and Allied Conditions",Lea & Febiger,(1967)と英国のW. S. C. Copeman著 "Textbook of Rheumatic Diseases",Livingstone(1965)とであり,共に英語国のリウマチ学教科書である.リウマチ性疾患に対する基本的な考え方は,各国の各学派ごとに差があり,戦前・戦直後までに教育を受けた医師にとって,これらの英語国の教科書はなんとなくなじみ難い点があった.ここでとり上げた本は,昔からの中欧風の考え方を発展させて書かれたものであり,ヨーロッパの高名な学者60名が執筆者に名を連ねている.フランスのCoste,DeSéze,Forestier,英国のBywaters,フィンランドのVainio,Laine,西ドイツのOtt,スペインのBarcelo,スエーデンのOlhagenなど,日本でも良く知られていると思う.
 内容はリウマチ学の基礎をなす部門から,リハビリテーション,社会医学,さらに研究方法までに及び,疾患別にはリウマチ性疾患と誤られやすい疾患の項目まであり,詳しくみても落ちのない内容である.なりうるようで,この点は十二指腸潰瘍の場合とかなり異なる特徴と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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