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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻13号

1970年12月発行

文献概要

臨床メモ

肝疾患と発疹

著者: 涌井和夫1

所属機関: 1東北大山形内科

ページ範囲:P.1828 - P.1828

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 皮膚病変と肝障害との関係は,原則的には,(1)肝障害が皮膚病変の原因となる場合,(2)皮膚病変が肝障害の原因となる場合,(3)高位のNoxeの作用により,両者がともにおかされる場合の3つの場合が考えられる.(1)の場合に入るものには,クモ状血管腫,紫斑,黄色腫などがあげられ,(2)の場合には広範な急性湿疹,皮膚炎などで肝障害が来ることが引用され,(3)の場合には中毒性肝炎が,同時に原因薬物の薬疹をともなう時や,全身性紅斑性狼瘡の場合などがあげられよう.
 このように分けると,明快極まりないが,皮膚発疹と肝疾患の関係が,常に上記の範疇に区別しうるとは限らない.むしろ,この区別の難かしいのが常である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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