文献詳細
文献概要
治療のポイント
心筋硬塞に対する抗凝血薬療法—現状と将来
著者: 片山文路1
所属機関: 1久大木村内科
ページ範囲:P.195 - P.197
文献購入ページに移動 1954年Wrightらによる報告以来,心筋硬塞の有力な治療法として広く用いられて来た抗凝血薬療法であったが,1961年コペンハーゲンのHil-denらによる批判的報告なども出てその効果の是非は混沌としたままさらに不整脈,ショック,心不全などの治療に主力をそそぐcoronary careunitの時代になってきている.この経過の中でClose-upされた本療法の問題点については1964年の循環誌"Circulation"Vol.30に掲載された抗凝血薬療法のシンポジアムでのWrightおよびHilden両者の主張の中にほぼ尽くされているといえよう.
掲載誌情報