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統計
衛生統計からみた疾病構造の変化(1)
著者: 小川博1
所属機関: 1厚生省統計調査部
ページ範囲:P.272 - P.272
文献購入ページに移動そこで,全傷病あるいは全死因について,受療率,有病率および死亡率についてそれぞれの年次的推移をみますと,受療率では図1のごとく年々高率となり,この傾向は有病率も同様であり,しかも,有病率は受療率を毎年上回っていることは興味あることであります.この相違の一因は,受療率は患者調査,すなわち医療施設における国民の受療状況に基づいたものであり,有病率は国民健康調査,すなわち世帯の側における傷病の意識に基づいたものによるものと考えられます.また,死亡率は,これらの傾向とは逆に年々漸減の傾向を示しております.ちなみに昭和28年を100として昭和は44年の増減をみますと,受療率では204.2,有病率156.6,死亡率77.5のような結果になっております。
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