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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻3号

1970年03月発行

文献概要

検査メモ

簡易検査が適当する場合と不適当な場合

著者: 守屋美喜雄1

所属機関: 1一ツ橋診療所

ページ範囲:P.344 - P.344

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 簡易検査は手技が簡単で,結果が迅速にわかり,特異性にとみ,かつ再現性もよく,日常診療においてはたいへん有力な武器といえましょう.しかし,どんな場合でも簡易検査ですむというわけではありませんから,どういうときに簡易検査をしたらよいか,その適応を心得ておく必要があります.
 簡易検査は,本来ベッドサイドまたは外来で,およそでよいから迅速に結果を知りたいときに実施するものです.簡易検査によって得られる検査結果は,陽性か陰性か,高値か中等値か低値かといった程度のおおまかなもので,たとえ何mg/dlという表示値が示されていても,それは参考程度の数値であり,絶対に正確な定量値として理解してはなりません.そういうわけで簡易検査の適応は主として(1)スクリーニングテスト,(2)救急検査,(3)集団検診ということになりましょう.したがって,簡易検査は原則として自分の医療機関で実施すべきものであって,委託検査にだすべき性質のものではありません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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