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診療手技
酸素療法
著者: 岩月賢一1
所属機関: 1東北大麻酔科
ページ範囲:P.382 - P.384
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酸素療法の目的は,高濃度の酸素を吸入させることによって組織のhypoxiaを改善し,生理的な機能を維待させることにあり,広い意味での吸入療法の1つである.組織のhypoxiaはいろいろな原因によって起こるので,酸素療法の目的を達するためには,同時にその原因に対する考慮と処置を必要とすることはいうまでもない.酸素吸入が適応となる場合としては,1)換気量はほぼ正常に保たれているが,血中ないしは組織の酸素分圧が低下している場合と,2)換気量が減少し,hypoxiaと同時に炭酸ガス蓄積のある場合とがある.前者は狭い意味での酸素療法の適応であり,後者はいわゆるIPPB療法(intermittent positivepressure breathing)の適応である.いずれの場合も,その前提条件としては気道が確保されていることで,酸素療法を行なう場合にはまず第一に考慮しなければならない問題である.
酸素療法の目的は,高濃度の酸素を吸入させることによって組織のhypoxiaを改善し,生理的な機能を維待させることにあり,広い意味での吸入療法の1つである.組織のhypoxiaはいろいろな原因によって起こるので,酸素療法の目的を達するためには,同時にその原因に対する考慮と処置を必要とすることはいうまでもない.酸素吸入が適応となる場合としては,1)換気量はほぼ正常に保たれているが,血中ないしは組織の酸素分圧が低下している場合と,2)換気量が減少し,hypoxiaと同時に炭酸ガス蓄積のある場合とがある.前者は狭い意味での酸素療法の適応であり,後者はいわゆるIPPB療法(intermittent positivepressure breathing)の適応である.いずれの場合も,その前提条件としては気道が確保されていることで,酸素療法を行なう場合にはまず第一に考慮しなければならない問題である.
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