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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻4号

1970年04月発行

文献概要

臨床メモ

ある種のセントラル・ヒーティングとカゼ

著者: 浦田卓

所属機関:

ページ範囲:P.424 - P.424

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 昭和元禄のお蔭だと思われるが,ここ数年まえから,暖房を新たにまたは改造して,セントラル・ヒーティングにする家庭が,ポツポツ現われている.そういった家庭に往診して,しばしば訊かれるのは,セントラル・ヒーティングに暖房を切り換えてから,一家揃ってカゼにかかりやすくなり,しかも,そのカゼが重いようだが,セントラル・ヒーティングとカゼのひきぐあいとの間に,なにか関係があるのではないか,ということである.
 ある患家では,いままでほとんど市販のカゼグスリで簡単にカゼがなおっていたのに,セントラル・ヒーティングに切り換えてから何度も医師に往診を頼むようになった,とグチをこぼす.さらに,べつの患家では,1人がカゼをひくと,それがなおりきらないうちにだれかしらがカゼをひき,家族一同をぐるりと一巡すると,はじめに
ひいたものが,またカゼをひきなおす,まるで暖められた空気が各部屋をぐるぐる回るのと軌を一にしているようだ,とグチるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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