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文献詳細

雑誌文献

medicina7巻4号

1970年04月発行

文献概要

くすりの話題

これからの抗ウイルス剤—インターフェロン誘発物質

著者: 石田名香雄1

所属機関: 1東北大細菌学

ページ範囲:P.440 - P.441

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 ウイルス病回復の過程においてインターフェロンという分子量3万の蛋白が網内系の細胞や白血球から放出される.産生細胞の種類に応じて分子量は6万のことも9万のこともあるが,いずれのインターフェロンもただちにウイルス感染細胞にもぐりこみ,そこでウィルス合成を即時に停止させる.その理由はウイルスのメーセージ(遺伝情報)の伝達(蛋白合成)のみが特異的に阻止され,宿主細胞のメーセージの伝達は阻止されないような蛋白がインターフェロンの入った感染細胞内で合成されるからである.しかしここにはその機作を深くたずねず,ウイルス病の患者において,いかにしてこのインターフェロンを大量に動員して治療に結びつけるか,方法論を考察してみたい1)2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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