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病理学と臨床—日本とアメリカの実情から
著者: 大保亮一1
所属機関: 1ノースウェスタン大病理
ページ範囲:P.566 - P.568
文献購入ページに移動 過去10年間,日本における臨床病理,病院病理は少数の熱心な病理医の努力により,めざましい発展をとげた.しかしながら大学およびごく一部の大病院を除いて,日本の臨床病理は,なお創生期の状態にあるように思われる.病理医の協力がなければ,臨床各科ともその機能を十分発揮しえないという明白な事実を考えれば,日本でも一日も早く基礎と病理との橋渡しをする身分を保障された病理専門医の誕生がのぞましい.
私は米国で病理専門医としての修練を受け,しかも,わずか2年ではあるが,その後,日本で病院病理を担当したこともあるので,両方のやり方を一応見てきた.その経験をもとにして臨床病理医と臨床専門医,特に内科との相互関係,貢献について考えてみたい.
私は米国で病理専門医としての修練を受け,しかも,わずか2年ではあるが,その後,日本で病院病理を担当したこともあるので,両方のやり方を一応見てきた.その経験をもとにして臨床病理医と臨床専門医,特に内科との相互関係,貢献について考えてみたい.
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